キルギスのお酒事情

2020/09/28

 イスラム教徒の割合が9割を占めていると聞くと、飲酒が禁止されているのでは?と考える方も少なくないと思います。しかし、実際に訪れてみるとびっくり。キルギス人はお酒が大好き。レストランやカフェ、ホームパーティでは、コニャックやウォッカ、ワインが欠かせません。

コニャック

 本来コニャックはコニャック地方で作られたブランデーなので、キルギス産のものは、正式にはブランデーになります。(キルギスで流通しているブランデーは、「コニャック」という名称で販売されていますので、ここではコニャックと記載)キルギスは降水量が少なく、寒暖差が激しいため、ぶどうの栽培に適した気候と言えます。

 熟成年数により価格帯が分かれていて、口当たりや香りに違いがあります。有名なのはクルグズスタンとビシュケク。外国人がお土産に購入し、キルギス人も日常的に飲んでいます。

Кыргызстан(クルグズスタン)

熟成期間:6-7年

Бишкек(ビシュケク)

熟成期間:5年



 その他にも、20年熟成の「エネサイ」(キルギス族発祥の地)、15年熟成の「エポス」(ギネスブックに登録されている世界最長の叙事詩)など、キルギス人にとって貴重な言葉や名称が商品名に使用されています。

 近年では、コーヒーやチョコレート、チェリーフレーバーを使用したコニャックも人気が出ています。まろやかな香りで、女性も飲みやすい一品です。


キルギス最大手のコニャック製造会社

「キルギスコニャック」

KYRGYZ KONYAK

ウォッカ

 キルギスを含む旧ソ連諸国ではウォッカ製造が盛んです。ウォッカはショットグラスで乾杯の掛け声と同時に飲み干します。キルギスでは乾杯時の決まった言葉はありませんが、「私たちのために」「健康のために」「今日の日に」といった具合で乾杯の理由を発声します。飲み干した後は、ピクルスや魚の塩漬け、レモンなどがお口直しです。スーパーマーケットでは、常に十種類以上のウォッカ銘柄が並び、価格も200円から3,000円程と幅広いラインナップです。

Кыргыз Арагы(キルギスアラグ)

酒の席

 キルギスではお祝いの席で、主役(祝われる側)に幸せや成功を祈る言葉をプレゼントします。お祝いの言葉を述べ終わると乾杯しウォッカやコニャックを飲み干します。それが順番に何ターンも行われるので、永遠に終わらないような気分になります。

女性の飲酒

 近年、ビシュケクを始めとする都市部では、レストランやバーで女性だけのグループを見かけるようになりました。ワンピースやドレスを着て、水タバコをふかしながらワインを嗜むのがトレンドです。ワインは女性が飲むものだというイメージが強く、販売されているものも甘口が主流です。キルギス人男性からの「酒は飲むのか?」という問いに対して、「ワインが好きだ」と答えると、「ワインは酒じゃない、女が飲むジュースのようなものだ」というリアクションが返ってきます。そういったイメージが先行しているのか、飲酒に対して比較的厳しい地方部でも、女性がワインやビールを飲むことに対してはあまり抵抗がありませんが、ウォッカとコニャックを飲む女性は、良い印象を与えません。

 地域によっては、アルコール飲料を女性が飲むのは恥ずかしいと言う場所も根強く残ります。

まとめ

 地域によって飲酒事情の差はありますが、ビシュケクやオシュ、カラコルなどの都市部では自由にキルギスのお酒を楽しめます。オシャレなバーやレストランが増えているので、キルギスを訪れる際には是非キルギス産コニャックとウォッカを試してみてください。

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