2020/09/28
イシククル湖周辺の観光スポット5選
キルギスの東方に位置する湖、イシククル湖は、その透明度の高さから「シルクロードの真珠」と呼ばれ、キルギスのみならず隣国カザフスタンやロシアからも観光客が訪れます。湖岸はリゾート地として整備されているところもあり、夏には […]
2020/09/28
中央アジアのユートピアキルギス。ここでは自然の恵みを存分に受けた多くの食で溢れています。キルギスの食文化は中央アジアの食文化とほとんど共通しており、ロシアやイランなどの周辺諸国から影響を受けた独特の料理が特徴です。
キルギスの草原でのびのびと育った牛や羊の肉をふんだんに用いた肉料理や、日本人にもなじみ深い麺やお米を使った料理もあり、多彩です。そんなキルギスの料理の中から、欠かせない5つの料理をご紹介します。
シャシリクは、味付けした肉を串焼きにするワイルドな料理です。発祥はコーカサス地方と言われています。作り方はシンプルです。まず肉を塩コショウとレモン、そして様々なスパイスから作った液に浸してマリネします。その後肉を串にさして炭火で焼きます。マリネ液にはウォッカが使われる場合もあり、この場合肉がより柔らかくなるんだそうです。
シャシリクにはコーカサス風とウズベク風という二つのタイプがあり、コーカサス風のものの方が、ウズベク風のものより肉が大きいなどの違いがあります。どちらも違った良さがあり、ぜひ食べ比べてみてください。
シャシリクは注文を受けてから焼くのが基本です。そのため、冷えたものが出ててくることはまずありません。また、付け合わせとして酢で和えた玉ねぎのスライスとパンが付き、シャシリク定番のお供となっています。肉汁滴るシャシリクと酢の効いた玉ねぎをパンにはさむと、凝縮された肉汁と玉ねぎの風味がパンにしみこみ、格別の味わいが口に広がります。また、酢のおかげで脂っこさも感じにくく、たくさん食べれてしまいます。
シャシリクの肉は牛肉、羊肉、鶏肉が主に使われ、さらにメニューは部位別に分かれているので、飽きが来ることはありません。夏の夜に、テラス席でビールとともに食べるシャシリクは、最高の一言です。
ラグマンは、中央アジアでは広く食べられる麺料理です。ウイグルが発祥と言われ、平たく言えば具沢山の中央アジア風ぶっかけうどんです。キルギス北部で食べられるラグマンは一般的に麺が柔らかく、キルギス南部ではコシが強いものが一般的です。具はピーマン、玉ねぎ、にんじん、ラム肉(または牛肉)などで、様々なスパイスで味付けられた少しピリ辛な風味が基本です。
ラグマンは最近ではファストフードとしての立ち位置も確立してきており、様々なバラエティがあります。ボソラグマンと呼ばれる焼うどんスタイルのラグマンは、麺にしっかりと味付けがしてあり食べ応え抜群です。これ以外にも様々なバラエティがありますが、メニューに写真がついていないため好みのスタイルのラグマンを探すことは大変です。まずは基本のスタイルであるグイルーラグマンか、焼うどん風のボソラグマンを頼んでみましょう。
プロフはピラフの語源になった食べ物ですが、日本人になじみのあるピラフとは違って、非常にこってりとした味わいになっています。初めは脂っこいと感じるかもしれませんが、食べるうちにその独特の深みのある味にハマってしまいます。
プロフは中央アジア全体でみられる食べ物で、ユネスコの無形文化遺産にも登録されていますが、地域によって多少の違いがあります。キルギスではキルギス南部の特産品であるバトケン米を使ったバトケンプロフが名物料理です。キルギス南部は米処で、キルギス南部のプロフがキルギスで一番美味しいと言われています。
アシュリャンフーは、キルギス風の冷やし中華ともいうべき料理です。この料理は19世紀中ごろから終わりにかけて中国からキルギスに来たドンガン人によってもたらされました。中華料理の涼粉(リャンフー)をボリュームアップさせたようなもので、キルギスと中国の食文化が融合してできた独特の麺料理です(アシュはキルギス語で食事という意味)。
アシュランフーは夏にぴったりの料理で、ピロシキと一緒に食べられることが多いです。ピロシキのこってりとした味わいとアシュリャンフーのさわやかな風味が絶妙にマッチします。
サムサは肉などの具を小麦の生地で包んで焼いた料理です。インド料理にもサモサと呼ばれる似た料理がありますが、サムサは油では揚げず窯やオーブンで焼かれています。また、中に入っている具や大きさも異なります。具には鶏肉や牛肉、チーズなどが使われて、日本人にも親しみやすいものです。
焼きたてのサムサは肉汁があふれ、クミンの香りが漂います。キルギスでは日本でのおにぎりのように親しまれ、町中どこででも売られています。試す場合はぜひ焼きたてをどうぞ。