
2020/09/28
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2020/09/28
キルギスの東方に位置する湖、イシククル湖は、その透明度の高さから「シルクロードの真珠」と呼ばれ、キルギスのみならず隣国カザフスタンやロシアからも観光客が訪れます。湖岸はリゾート地として整備されているところもあり、夏には避暑に多くの人で溢れます。また湖の周りは天山山脈に覆われ、そこではキルギスならでは自然の風景を楽しむことができます。
キルギスの宝であるイシククル湖の観光スポットを5つご紹介いたします。
チョルポンアタは、イシククル湖の北岸にあるリゾート地で、ビシュケクから車で片道4時間のところにあります。ここはソ連時代から避暑地として人気があり、キルギス人にとってイシククル湖と言えばチョルポンアタともいえてしまうほどです。
チョルポンアタから東に10分ほどのところにあるボステリは新興リゾート地として開発されており、観覧車の様々なアトラクションがあります。観覧車から湖を一望したり、水上バイクで湖面を走ることも可能です。訪れる時期によってはビーチに多くの人がいますが、日本のビーチに比べるとはるかに少なく、ゆったりとした時間を過ごすことができます。
チョルポンアタ市内には博物館があり、太古に描かれた岩絵などが展示されています。岩絵に描かれるシンボルは、現在でもキルギスで様々なデザインに使われており、キルギス人の芸術性の起源を窺い知ることができます。
カラコルはイシククル湖の東側に位置する小さな町です。ここはロシア帝国時代にキルギスの地の入植拠点地とされたことから、現在でもロシア帝国時代の面影が残っています。
カラコル市内にはキルギスで一番古い木造のロシア正教会の教会があり、今でもロシア系住民がここに通っています。また、カラコルには教会だけではなく古いモスクもあります。このモスクは19世紀中ごろから終盤にかけて清朝から移住してきたドンガン系住民によって建てられました。キルギスの他のモスクと比べると、建築の意匠が中国を思わせるものになっていることが特徴です。ドンガン人の影響は食文化にも見られ、彼らが持ち込んだ中華料理がもとになったアシュランフーという料理は、今ではカラコルの名物として知られています。
カラコルには、大自然への冒険を求めて世界中からたくさんの観光客が訪れます。夏はハイキングやトレッキングの拠点として、冬には近くのスキー場へのハブとして一年を通して人々で賑わっています。
ジェティオグズは、不思議な奇岩群が作る景勝地です。カラコルから西に40㎞のところに位置しており、「ジェティオグズ」の名はキルギス語で「7匹の雄牛」を意味します。
ジェティオグズに向けてカラコルを早朝に出発すると、朝日に照らされた美しい赤い岩肌を見ることができます。ジェティオグズのすぐそばの山ではハイキングができるので、カラコルからの日帰り旅行にはぴったりの場所です。
カジサイとタムガはイシククル湖の南岸に位置する小さな村です。どちらもあまり知られていない場所ですが、それがゆえにイシククル湖の中でも最高の水質を誇っています。北岸の町チョルポンアタなどと比べると交通の便はよくありませんが、それでもなおぜひ訪れるべき場所です。
タムガには、第二次大戦後に抑留された日本人が建てたサナトリウムが今でも残されています。その日本人抑留者は全員無事日本に帰還し、キルギスの映像会社によって抑留者たちのドキュメンタリーが作られました。カジサイには廃墟と化したウランの生成工場があり、冒険好きな人にはぜひとも訪れてほしい場所です。
ロシア語でおとぎ話を意味するスカースカは、一帯が赤い岩肌に覆われており、まるで火星にいるかのような景観を生み出しています。長い時間風雨に晒されてできたこの場所は、山肌に独特の凹凸があり、見る者の心を奪います。