2020/09/28
ビシュケクのおしゃれカフェ
キルギスの首都ビシュケクは、キルギスの最先端を行く街です。街角にカフェやレストランが立ち並び、最近では外国の高級ホテルなんかも建ち始め、一層街に賑わいが増しています。 日本では一時期、カフェなどで仕事をする人を指す「ノ […]
国名:キルギス共和国
首都:ビシュケク
言語:キルギス語(国家語)・ロシア語(公用語)
面積:198,500㎢
人口:631.6万人(2018年)
通貨:ソム(KGS)
キルギスの面積は198,500km2で、日本の本州より少し小さいぐらいの大きさです。 キルギスは日本と同じ山がちの国であり、国土の約半分が標高3000mを越える山地です。キルギス最高峰のポベーダ山は7000mを越えます。山地には珍しい高山植物が自生しており、この中にはキルギスの特産品のハチミツの原料になっているものがあります。このような気候から、キルギスは「中央アジアのスイス」と呼ばれています。
キルギスの東部にはイシククルという湖があり、琵琶湖のおよそ9倍の大きさを持ち、また20m先も見えてしまうほどの透明度を誇ります。湖の北岸はリゾート地として開発されており、夏の間は国内外から観光客が避暑に訪れます。
キルギスの人口は約600万人で、千葉県と同じくらいの人口です。人口密度にすると26人/km2となりますが、実際は山地が多く、人々は都市に集中して住んでいるため、街には活気が溢れています。
首都のビシュケクの人口は約100万人で、年々人口が増えています。ビシュケクは緑が多く、ソ連の時代は「緑の街」と呼ばれていました。
キルギスの多数派宗教はイスラム教です。しかしながらこれは文化的な側面が強く、飲酒は日常的です。街にはモスクが点在しており、礼拝の時間になると人々が集います。
20%はキリスト教の正教会で、主にロシア人が信仰しています。イシククル湖沿岸の街カラコルには古い木造教会が残っており、当地の歴史を物語る貴重な建築物となっています。
キルギスは多民族国家です。一番多い民族は国名にもなっているキルギス人です。キルギス人はよく日本人と似ていると言われており、キルギス人と日本人は昔兄弟であったという伝説があるほどです。
第二の民族はウズベク人で、南部にあるキルギス第二の都市オシュを中心に暮らしています。ウズベク人は隣国ウズベキスタンの多数派民族です。そのほか、ロシア人、ウクライナ人、カザフ人、タタール人、高麗(朝鮮)人などの多様な民族が暮らしています。
キルギスの地は、古くからシルクロードの要衝として栄え、遊牧民を中心とした多様な民族が行き交いました。 現在キルギスに住むキルギス人は、もともとはシベリアのイェニセイ川流域に住んでいたと言われています。キルギス人が今のキルギスの地に移り住む前は、キルギスの地は匈奴や突厥といった強大な遊牧国家に支配されていました。
10世紀に興ったカラハン朝は、バラサグンという街を都として、キルギスの地を中心に栄えました。バラサグンは、キルギス北部の街トクモクの近くにあるブラナ遺跡に比定されています。
モンゴル帝国の支配後、キルギス人は今のキルギスの地に移り住みました。いくつかの遊牧国家の支配を受けた後、ロシア帝国に併合されます。ロシアの支配はソ連が崩壊するまで続き、ソ連崩壊後「キルギスタン共和国」として独立します。その後国名を「キルギス共和国」に改名し今に至ります。
キルギス東部の湖イシククル湖は、キルギス国内ではリゾート地として知られています。夏でも涼しく、また湖水浴も楽しめます。イシククル湖北岸の街チョルポンアタはリゾート地として開発され、リラックスできるビーチや、伝統料理が楽しめる高級レストラン、そして宿泊に最適な自然の中のコテージなど、リラックスできる要素が満載です。またもし楽しく過ごしたければ、クラブもありますので、夜通し音楽を楽しむこともできます。
キルギスは山が多く、多くのアルピニストたちにとって魅力的な土地です。高原には貴重な高山植物が植生し、美しい花々が咲き誇っています。草原に覆われた大地と山の氷河が織り成すコントラストは、一度見れば決して忘れることはありません。
登山は自信がない、という方でも大丈夫です。首都ビシュケクから1時間弱で行けるアラ・アルチャ国立公園は、手頃なハイキングコースとして最適です。高いところまで上らずとも、山間の谷とそこに走る川が作り出す雄大な自然の景色を堪能することができます。 また、キルギスでは動物の力を借りることができます。乗馬はキルギスの伝統であり、山もものともせず突き進んでくれます。専用のガイドを付けることもできますので、初めての方でも安心です。
キルギスのおすすめのお土産は、今人気のキルギスハニーです。キルギスハニーは世界的に高く評価されているハチミツで、高い栄養価と美容への効果から、世界中のセレブたちが買い付けを行っています。日本でもテレビなどで紹介されたことで少しずつ知られるようになり、現在では高級スーパーを中心に輸入販売されています。
キルギスハニーの特徴は、まずその白さです。普通ハチミツと聞くと黄色の透明なシロップを思い浮かべますが、キルギスのハチミツは白く、ペーストのような食感で、そのままパンなどに塗って食べることが出来ます。甘さはまろやかで、さわやかな口当たりとなっており、それまでのハチミツの概念を覆す驚きの一品です。
キルギスはフェルト製品でも知られています。羊はキルギスでは欠かすことのできない存在です。羊の肉はキルギスで最も人気のある肉の一つです。また羊毛もキルギス伝統の品を作る際に使用されます。羊毛で作る絨毯や、カルパックと呼ばれる帽子、衣服、さらにはユルタという移動式住居の壁にも使われ、キルギスの生活のあらゆる場面でフェルトが活躍しています。
お土産としておすすめのフェルト製品は、フェルトで作った小さな人形です。羊毛特有の柔らかな生地に、地元の人が手作りで色を付けた動物の人形は、暖かみのある品です。
残念ながら、日本からキルギスへの直行便は今のところありません。キルギスへ行く場合、通常ロシアか、韓国・カザフスタンを経由していきます。最近カザフスタンへの直行便が就航し始め、日本-カザフスタン-キルギスの便が可能になりました。また、韓国からキルギスへの直行便が就航されるという情報もあり、就航されればますますキルギスに来やすくなることでしょう。