Russia

国名:ロシア連邦

首都:モスクワ

言語:ロシア語

面積:17,100,000㎢

人口:1.46億人(2019年)

通貨:ロシア・ルーブル(RUB)

  地理

 ロシアの面積は17,098,246km2で、世界第一位の大きさを誇ります。日本の約45倍の大きさです。ヨーロッパとアジアに跨る広大な領土を保有していて、またその広さから、国内にある標準時が世界で最も多くなっていることでも知られています。国内における時差は最大で10時間です。

  人口・都市

 ロシアの人口は約1億4000万人で、日本とほぼ変わらりません。人口密度は8.5人/km2で、日本の334.5人/km2と比べると、かなりばらけて暮らしていることがわかります。

  言語

 公用語はロシア語です。ロシア語はキリル文字を使う言語で、日本人にとっては他のヨーロッパの言語と比べてなじみが薄く感じられるかもしれません。 ですが、私たちが普段使う言葉の中にも、ロシア語由来の言葉がたくさんあります。

例)イクラ、セイウチ、ノルマ、カンパ、アジト


 ロシア語は、ソ連時代が広い範囲を統治していたので、ロシア以外の地域でも今でも使用されています。ロシア語の話者は、世界で約1億8000万人いると言われています。

  宗教

 ロシアの主要な宗教はキリスト教です。ロシアでは、欧米のカトリックやプロテスタントとは違うロシア正教会が信仰されています。ソ連時代に弾圧を受けたりしたこともありましたが、今は復興して信者の数も増えているようです。 そのほか、ユダヤ教やイスラム教も信仰されています。

 ロシアの構成国の一つであるカスピ海の沿岸のカルムイク共和国ではチベット仏教が信仰されていて、ここはヨーロッパ唯一の仏教国として知られています

  民族

ロシアは国内に182もの民族を抱える多民族国家です。そのうち約8割がスラブ系民族です。これは、ロシア語を話すロシア人や、ウクライナ人、ベラルーシ人が含まれます。 スラブ系民族以外では、タタール語を話すタタール人などが含まれるテュルク系民族が多いいです。彼らは中央アジアの国の人たち(カザフスタンやキルギスなど)と近い関係にあって、お互いが話す言葉をある程度理解できるそうです。 そのほか、グルジア人などのコーカサス系民族や、モンゴル系民族、フィンランド人に近いウラル系民族、ユダヤ人、ドイツ人など、多様な民族がロシアで暮らしています。

  歴史

 ロシアは最初、ルーシ国家と呼ばれる小さな都市国家の集まりでした。13世紀にモンゴルの支配下にはいると、ルーシの都市の中でモスクワが一番強くなりました。16世紀にモンゴルの支配を脱すると、次第にシベリアなどの東方へ版図を広げました。

 ピョートル大帝の時代になると、ロシアは西欧化を目指して強国になりました。彼の時代に、ロシアは帝国としてロシア帝国を正式に名乗り、首都もモスクワから新しく築いたサンクトペテルブルクに遷りました。その後オスマン帝国やスウェーデンといった当時の大国と戦争を繰り返して徐々に領土を増やし、今につながる版図を獲得しました。フランスのナポレオンの侵攻も撃退して、ヨーロッパからも列強として認知されるようになりました。 ですが、近代化の遅れから当時新興国だった日本に日露戦争で敗北して、また第一次世界大戦で国内の状況が悪化して、ロシアは内戦状態になってしまいました。

 ロシア共産党のトップであったレーニンはロシア内戦に勝利し、世界初の社会主義国家であったソビエト連邦を建国しました。第二次世界大戦では大きな損害を出しながらも戦勝国となり、大戦後はアメリカと肩を並べるほどの大国となって、冷戦を繰り広げました。冷戦中は東欧やアジアにある社会主義国家に影響力を及ぼし、アメリカとは宇宙開発などでしのぎを削りました ソ連崩壊後は、ロシア人の多い地域だけでロシア連邦を建国して、今に至ります。

おすすめのアクティビティ

グム百貨店でショッピング

 グム百貨店は、首都モスクワの赤の広場の近くにあるショッピングモールです。グム百貨店の歴史は古く、今から120年以上前に建てられました。グム百貨店は「豊かなロシア」の象徴であり、200m三階建ての広大な建物の中に、約200店舗の商店が軒を連ねています。グム百貨店では、ロシアのお土産ならなんでも手に入ります。マトリョーシカなどの小物はもちろん、キャビアなどの高級品も買うことができます。街が丸ごとデパートになったような雰囲気で、ウィンドウショッピングするだけでも楽しめます。

 ショッピングに疲れた時は、通路ブリッジの上のカフェで休憩しましょう。ロシアンティーを飲みながら、グム百貨店を一望することができます。

ウラジオストク街歩き

 ロシア極東の街ウラジオストクは、日本から2時間半という近さから「一番近いヨーロッパ」として最近人気を集めています。ウラジオストクはヨーロッパのような街並みで、街中にはおしゃれなカフェやレストランが立ち並び、気軽に異国情緒を味わうことができます。また市内には博物館や科学館が多く、日本に関連する史跡も多いので、歴史好きの方なら退屈することはありません。

おすすめのお土産

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マトリョーシカ

 ロシアのおすすめのお土産は、ずばりマトリョーシカです。マトリョーシカはロシアを代表するお土産で、かわいい絵柄のものから、ロシアの歴代指導者を描いたユニークなものまで、様々な種類があります。マトリョーシカはロシアならどこでも手に入るので、購入も簡単です。

キャビア

 グルメの方には、ロシアのキャビアがおすすめです。キャビアは言わずと知れた高級食材ですが、ロシアではチョールナヤ・イクラ(黒い魚卵)と呼ばれ親しまれており、普通のスーパーでも売られています。安いものは天然物でないことがあるので、本物を楽しみたい場合はグム百貨店などで買うことをおすすめします。もちろん少し値段が張りますが、日本で買うよりは安く手に入ります。少し贅沢な贈り物を送る場合に最適でしょう。

渡航情報

渡航情報

 首都モスクワへは、成田から直行便が運航しています。フライト時間はおよそ10時間で、航空会社はJALとロシアのアエロフロートです。 ウラジオストクへは成田と関空から直行便が出ており、フライト時間はおよそ3時間です。JALやANAが近年新しく直行便を就航させていますが、S7航空やオーロラ航空などのロシアの航空会社を使えば、航空券が手頃です。 ロシアへ渡航するうえで気を付けたいのは、ビザです。ロシアは旅行で訪れる場合もビザが必要で、渡航前に事前にロシア大使館へ申請する必要があります。なお、ウラジオストクへはEビザの適用が始まっており、以前よりもビザの申請が楽になっています。

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